先日の台風は凄まじかったですね。我が家でもベランダのひさしが強風でもぎ取られ、カーテンを開けて嫌に光が強いな、と思ったら縦2メートル×4メートルほどのひさしが下に落ちていました。あと30センチも手前に来ていたらガラスに直撃するところでした。

 

まぁ、それは良しとして、この写真のイチョウもあの大風に煽られて葉っぱは縮れ、地面はたくさんの葉っぱと同時にイチョウの実で埋め尽くされ、あの独特の”香り”であたりは包まれていました。

 

 

一見、何の変哲もないイチョウの木とその実たちに見えますが、この木には変わった名前がついています。『竹岡のオハツキイチョウ』。竹岡は文字通りこあたりの地名ですが『オテツキ』いえいえ『オハツキ』って一体なんでしょうか。

 

それはなんとその名の通り、葉っぱにイチョウの実がなる、とても希少なイチョウのことなのです。上の写真のような状態から1個でも見つからないかと落ちている実を踏み踏み探してみましたが、そう簡単には見つかるものではありませんでした。実は葉っぱの全てが実を付けるわけではなく、実がなったとしても2~3センチ位だそうです。葉っぱにギンナンが成っているものをぜひ見てみたいものです。

 

下記のサイトに『オハツキイチョウ』の写真が紹介されています。

日本の巨樹・巨木

 

 

案内板によるとこのイチョウの木はただ者ではないですね。1812年からこの竹岡の地に根を張り、これまで200年以上も生きてきた強者のようです。富津って実はなにかと福島県と関わりあるんですよね。私も福島出身なので親しみを覚えます。

竹岡の『オハツキイチョウ』。今行けばたくさんのギンナンが落ちています。一声おかけすれば拾わせてくれるかもしれません。拾った実を土の中に埋めて腐らせれば、ギンナンが取り出せますよ。

 

あともう少しすれば黄葉も見頃、台風で葉っぱが傷んでしまいましたが、まだまだたくさんついていますからきれいな黄葉が見れるに違いありません。

 

場所は富津市竹岡9番地 薬王寺です。和蔵酒造さんのすぐ裏です。道が細いのでお気をつけてお出かけください。

 

 

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