8月某日富津市鶴岡の『光明寺』へ行ってまいりました。なんでも滅多に見ることのできない、貴重な有形文化財が見られるということで、いそいそと出かけてきました。
入り口には直ぐに目を引く金色の観音、両サイドには恐ろしい形相をしたたくましい像がお出迎えです。
実はこの日は『施餓鬼』という仏教のしきたりのような行事が行われることになっていて、檀家さんが数多く集まっておられました。一番手前の住職は宝竜寺の方でギターと歌が上手です。
『今年は新盆がなかった』
つまり亡くなった方がいなかったということです。
読経が流れる中、檀家さんが入れ替わり立ち替わり焼香みたいなことをしていました。
光明寺の住職さんは、元学校の先生だそうです。そのせいかどうかは知りませんが、軽やかな語り口が印象的でした。
この袈裟とそれに施された刺繍はとても目を引くものでした。今まで目にしてきたものはとてもシンプルな印象を受けていたけれど、この袈裟は静かな威厳を発しているように感じました。珍しいのかもしれませんね。
この世界でも後継ぎの問題は他人事ではありません。この日は住職の息子さんが京都から帰ってきて一緒にお経を上げておられました。今後時期が来たら光明寺に戻ってくる予定だそうで、父住職はホッとしているようでした。
最後に近隣のお寺の住職の『ためになる話』を聞いて・・・。
檀家さんがトバを持ち帰って『施餓鬼』は終了です。
ぼくが見に来たかったのはこれです。およそ室町時代に作られたであろう三組の像『釈迦三尊像』です。富津市の有形文化財に指定されており、普段は扉が固く閉ざされているため直に見ることができません。
檀家さんのお一人がお寺の役員をやっておられ、その方とお知り合いになっていたことからお声掛けいただいて、この貴重な写真の撮影に至ったという経緯があります。
こちらは獅子に乗っかっています。
そしてこちらは珍しく白い象の上に座しているのです。このような型式は滅多になく大変珍しいということです。
この真中が『木造釈迦如来座像』。3つ合わせて『釈迦三尊像』となるようです。
昭和53年に富津市の有形文化財に指定されたんですね。これまで火事や泥棒、自然災害などに見舞われながらも現代に伝えられて来たんですね。元々は北側の山の上方にあったのだそうです。
このようなお寺さんを通じて、富津市内にある幾つもの文化財を訪ね歩くのも面白いかもしれません。『富津にはあんもねっけんがお』って、いやいや!いっぱいありますよ!!なんにもないなんて言わせませんよ(笑)
というわけで、富津市の文化財、いかがでしょうか。実は歴史的にも深いものが多数存在する富津市。今一度それらに気を留め、目を留めてみませんか。このホームページでもそれらを伝えていきます。(茂木健一)
先日は、忙しい中を取材して頂きありがとうございました
(含富里霊園の様子)で
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